S級レース展望
吉岡稔真カップ争奪戦。今年はS級・A級・ガールズの3本立。S級は全国斡旋。1班は12 名。3年間S・Sを堅持した炎のマーカー守澤太志(秋田)が連携するのは、次世代のエース坂井洋(栃木)が東日本の絆。中近は公務員から転身した皿屋豊(三重)の自力には笠松信幸(愛知)が中部で、岡崎智哉(大阪)稲垣裕之(京都)の近畿がドッキング。瀬戸内は町田太我(広島)には不動会の渡部哲男(愛媛)。迎え撃つ九州は北津留翼を先頭に小川勇介・岩谷拓磨の地元トリオに大塚健一郎(大分)。
北九州輪界のエース
北津留 翼
(福岡/90期)
目に入れても痛くない愛娘(千羽)が128期生として来春デビューする予定で尚一層練習に打ち込んでる輪界屈指の人気レーサー。今年は記念Vこそ無いが、FⅠ戦では結果を残し、特別でも活躍してるパワーは健在。目標は競輪祭優勝での初グランプリ出場であれば前哨戦と成る今回の吉岡稔真カップは大事。不動会の小川勇介・岩谷拓磨と綿密に作戦を練り、獲って欲しいはファンの願い。
北津留 翼選手は不参加となりました
北関東一の野心家
坂井 洋
(栃木/115期)
練習仲間の眞杉匠が昨年の競輪祭を獲ったのを目の当たりにした事で「俺でもやれる」と確信したのは自転車競技の名門、日本大学で結果を残したエリート。小倉は2年前の競輪祭で優出。今年の1月第23回濱田賞は取鳥雄吾を番手捲りした町田太我を逆転V、北津留翼・浅井康太等を降ろし優勝と得意にして居り、3月の取手ウィナーズカップ優出を機に、狙うは静岡GP出場に決めた旬のレーサー。
S・S奪還に虎視眈々
守澤 太志
(秋田/96期)
3年間堅持したS級S班を昨年限りで明け渡した北日本一のガッツマンは何時も笑顔の紳士だけど、その実は常に特別Vを狙うスナイパー。今年は昨年後半に頻発した失格・落車の影響で3月は斡旋停止もあり大きく出遅れているが、練習環境に恵まれた伊豆の地でバンク・街道そして室内練習に打ち込んでるのはこれ全て郡司浩平・平原康多に続くS・S返り咲きの為。狙うは優勝のみ。
未完の大器、ふか寸前
町田 太我
(広島/117期)
117期在所時代はゴールデンキャップそれも3度も輝いた逸材は見た目通りおっとりして居り、それが原因で現状に満足していたが、同県の先輩、松浦悠士が立川GPを獲った事に感化されたか、眼の色を変えてレースに臨んでるのが今年の快成績。1月小倉濱田賞は取鳥雄吾に甘えて番手捲りを敢行したのに坂井洋に抜かれたリベンジは今回に晴らすと決め仕上げた成果は3日間2周逃走。
吉岡カップ悲願の初Vに燃える
小川 勇介
(福岡/90期)
敬愛する師匠の冠が付いた大会には毎年呼ばれてる不動会の重鎮。準Vは何度もあるのに何故か優勝が無いのは痛恨事。今年は兄弟子園田匠は居らず、普段一緒に練習してる弟々子、岩谷拓磨だけでなく連携すれば悪かった事がない同期生、北津留翼が居れば決勝に乗るのは間違いなく、優勝するチャンスとばかり早くから備えて練習したのは想像に難くない。
北不動会の若大将は健在
岩谷 拓磨
(福岡/115期)
昨年8月の吉岡稔真カップは難関の準決勝を突破するや何と同門の兄弟子、園田匠・小川勇介・市橋司優人だけでなく佐賀の金ヶ江勇気迄決勝進出。どうやったら阿波のモンスター犬伏湧也に勝てるかで練った作戦は金ヶ江が一段目で二段目を市橋が引き受け、三段目で兄弟子2人を引き出す筈が優勝してしまうサプライズ。あれから1年、更にパワーアップして臨む以上は勿論連覇しか狙わない。
L級展望
S級・A級以上に充実してるのが今回のガールズメンバー。主役は小倉を走れば1着取ってるイメージしかない女王、児玉碧衣(福岡)。昨年の競輪祭ガールズ王座戦(GⅠ)は初めて試練を経験したのが良かったのか、今年は4月久留米で開催された第2回オールガールズクラシックのVで静岡グランプリを決める。対抗格はここ小倉では泊まり込みで何度も合宿した事がある根っからの自力型、山原さくら(高知)。2人に遜色無いのは復活の自力型、石井貴子(千葉)。
ガールズの第一人者
児玉 碧衣
(福岡/108期)
6年前の静岡グランプリを獲り、女王の座に就いた不世出のスターは立川・平塚でも優勝。これ迄積み上げて来た実績は他の追随を許さず現在も続行中。今年は昨年の競輪祭から続いたミニスランプを脱却して9連勝3連覇でスタートしたのに、食当たりと腰痛に苦しみ、克服したのが第2回オールガールズクラシック(GⅠ)の完璧な優勝。早々に静岡ガールズグランプリ出場を決めた女王が狙うは3連勝。
土佐のはちきんは豪快
山原 さくら
(高知/104期)
現役の父(利秀63期)の闘う姿に憧れて2期生としてデビューした男勝りのスケール大きいレーサーは明るくて誰からも慕われる常に満開のさくら状態。ここ小倉はコロナ禍前迄は練習の拠点にしてた事もあり好走続き。現在は更なる高みを目指して防府に住み、清水裕友・取鳥雄吾のスターと練習してるのは必ずガールズグランプリを獲ってみせるの意思表示。力勝負で女王児玉に挑む。
おたかさんは不死身
石井 貴子
(千葉/106期)
アルペンスキーから転身した運動神経の塊はガールズ3期生としてデビューするや、抜群のセンスでトップスターに君臨。ガールズグランプリの常連と成り、獲るのは時間の問題と期待されたのに転倒事故の大怪我、それも1度や2度でなく3度も4度もで選手生命を絶たれる窮地に追い込まれても其の都度不死鳥の様に甦り、それが今年の快成績。勝負強さなら前記2強には負けてない。
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