レース展望

万博協賛のGIIIが真夏でも快適な北九州メディアドームで昼間開催。高額賞金以上に決勝3着迄に与えられる競輪祭の出場権利取りに激しいバトルが繰り広げられる4日間。北日本から決勝に駒を進めそうなのは、嵯峨昇喜郎・坂本貴史・木村弘の動ける青森トリオに稀代のスター渡邉一成に競輪祭の権利を有してる佐藤一伸・須永優太の福島トリオ。関東も強力で橋本壮史を先頭にまとまった芦澤辰弘・横山尚則の茨城トリオと橋本瑠偉・磯田旭の栃木コンビに一発ある蕗澤鴻太郎(群馬)。南関東は重戦車、野口裕史(千葉)、福田知也(神奈川)海老根恵太(千葉)石塚孝幸(神奈川)の熟年カルテット。中近は谷口遼平(三重)川口公太朗(岐阜)が中部でハイパワー岸田剛(福井)が近畿代表。瀬戸内で優勝を狙い仕上げたのは小倉に強い晝田宗一郎(岡山)と何でもやれる久田裕也(徳島)に捲りのスペシャリスト原田研太朗(徳島)。シリーズを支配する地元勢は最高の状態に仕上げた大悟・慶次郎の林兄弟に岩谷拓磨・阿部英斗の不動会コンビ。ベテランマーカー大坪功一・柳詰正宏。絶好調、瀬戸晋作(長崎)上野優太(熊本)は当然ライン参加する九州から決勝には最低でも4人は進出を狙う。

強力な遠征組、
地元勢結束でどう迎え撃つ!?

不動会の若きエース

岩谷 拓磨

岩谷 拓磨

(福岡/115期)

函館オールスターに出場する兄弟子、園田匠・小川勇介に吉報を届けんと最高に仕上げて参戦する今回のGⅢ(吉岡カップ)は優勝しか狙っておらず、その為には九州を一つにまとめるのは絶対条件。勿論、自力でも獲れるが弟々子、阿部英斗だけでなく先輩、林大悟・慶次郎兄弟と一致団結するのは与えられた責務。マーカー大坪功一・柳詰正宏だけでなく瀬戸晋作・上野優太の応援は不可欠。

悲願の競輪祭出場に一路邁進

林 慶次郎

林 慶次郎

(福岡/111期)

自力型として頑張った父孝成(59期引退)に憧れて一足先にデビューした兄大悟(109期)の後を追って111期に合格した逸材は開催指導員として頑張ってる先輩、中井大介(65期)のアドバイスを忠実に守り、練習に明け暮れる事でしっかりしたパワーを身に付けたのが106点を越える高得点。私生活では、高校の同級生と結婚して充実。今回の地元GⅢは石にかじり付いても決勝に乗り、3着内キープに全力。

狙うは兄弟ワン・ツー

林 大悟

林 大悟

(福岡/109期)

祖父、雄行(期前)父、孝成(59期)に三代続いた林兄弟の長男・大悟は、小倉の県立進学校に進んだのに大学には行かずこの道を選んだ孝行息子。人間性なのか常に笑顔で成績に関係なく誰にでも接してくれる紳士。オールスターに選ばれなかった悔しさは今回の地元GⅢにぶつける。練習は2人の弟(慶次郎・昴)とみっちりやっており、狙うは慶次郎と決勝に乗り、初連携から夢のワン・ツー。

みちのくの超イケメン

嵯峨 昇喜郎

嵯峨 昇喜郎

(青森/113期)

中学まではサッカーをやり、高校から自転車競技をスタートさせた紅顔の美少年は逸材揃いの113 期に一発合格。大学出のエリートが上位を占める中、高校出で同級生の眞杉匠・森田優弥を差し置いて先に頭角を現し記念優出・特別に出場したのに、5年前は1月からの半年間に、走れば落車が続いた事もあり停滞したが八戸の仲間達と練習する事で復活は急。今回は決勝に乗り競輪祭初出場を決める。

筋金入りの重戦車

野口 裕史

野口 裕史

(千葉/111期)

函館の高校から陸上競技をスタートさせ、順天堂大学に進み、ハンマー投げで当時の第一人者、室伏広治と争った過去が。室伏が引退した後に日本選手権を制し、第二の職業に選んだのが畑違いの競輪選手。力任せの逃げ1本でS級上位に定着、記念Vもあれば特別出場も。小倉は何度も走り、ファンの度肝を抜くパワーで好成績を残しており、この時期のドームは大歓迎。今回は南関東の先導役として、逃げまくる。

究極の一発屋レーサー

原田 研太朗

原田 研太朗

(徳島/98期)

同期同級生の現SS松浦悠士より先に頭角現わし、弾丸捲りを武器に1着を量産、史上2位のスピードで500勝達成が誇れる記録。小倉バンクを得意にしており、競輪祭はトータルで10 回出場、FⅠの優勝は何度もあるのは楽しみ。3年前に突然「これからは野田源一さんの様に人に任せる事はしません」と宣言したのを現在でも貫いている。それもあって成績は安定しないが力あるのは誰もが認めており、有力な優勝候補。

徳島輪界期待の新星

久田 裕也

久田 裕也

(徳島/117期)

太田竜馬(109期)が所属するグループに属し、バンク練習で力付け、街道そしてジムでも鍛える事で肉体はマッチョ化したのがパワーアップに繋がったのが今年の快成績。昨年2月の伊東でS級初Vを決めても地に足が着いてない感じだったが、4月福井で決勝に乗るや、続く函館では捲りを決めて2度目の優勝。その後もしっかりまとめており、単純な逃げ・捲りでなく展開に応じて何でもやれるのが武器。

甦った超スター

渡邉 一成

渡邉 一成

(福島/86期)

東日本大震災の影響で古里を追われた悲運のレーサーは、やむなく伊豆に拠点を移し、ナショナルチームに長い間在籍。その間3度の五輪出場は勲章。GⅠは全日本選抜・オールスター・寬仁親王牌の3冠に輝いた大スターだがまだ41歳、体調さえ万全なら光り輝く日が再来するのは時間の問題。現在はメンバーに応じて戦法を使い分け、来期の1班返り咲きは決定、狙うは優勝のみ。

次代を担うニューヒーロー

阿部 英斗

阿部 英斗

(福岡/125期)

小学校低学年の時に小倉での競輪に魅せられて競輪選手を志した一途な少年は高校自転車競技日本一の松山学院に留学、3年間寮生活を送り、みっちり鍛えられ勇躍125 期生としてデビューするや並外れた勝負根性でチャレンジ・A級1・2班は特別昇進、S級に上がっても玄人ファンを唸らす走りで人気を博してた時にやったのが落車失格。6月末の久留米記念で再起した「不動会」の超大物。

決まり手/S級

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バンク

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